Friday 7 March 2008
ワインブーム@韓国
By Mikako, Friday 7 March 2008 at 15:26 :: General
日本でワインを題材にした漫画が人気になっているのは、ワイン好きでない方でもご存知のはず。かく言う私も、帰国の度に新刊を買い揃える友人たち(1人ではない・・)に借りて、楽しませてもらっている。
世界的なワイン評論家の莫大な遺産(もちろんワイン!)を誰が受け継ぐかをかけて、彼の残した難問を解いていくストーリー。12の問いの答え(こちらももちろんワイン!)が明かされると、そのワインが実際に市場でもブームとなっているようで。私などは到底及ばない、それはそれは詩的で且つドラマチックな表現で語られるワインが、あまりにも美味しそうで、読者が是非一口そのワインを味わってみたいと思うのは当然だろう。そして、日本で入手の難しいものを、ならば本場では・・と思うのもまた当然で、その頁のコピーを手にパリに、そして弊店にいらっしゃるお客様も少なくない。
そしてそのブームが、お隣の国、韓国にも伝わって、今や大変な人気だと聞いたのは昨年だろうか。気が付けば、韓国人のお客様も増え、しかも皆さん既にかなりのワイン通。アジアという共通項があるとは言え、言葉の違う私達だが、大変熱心に私の話を聞いてくださる姿には、いつも大変好感が持てる。
隣り合う国を持たない日本にとって、近隣のアジアであろうが、ヨーロッパであろうがその距離は変わらない様に思う。むしろ今となっては、ヨーロッパの方が近い存在であると言っても良いのではないだろうか。それゆえに、お隣の国と、共通の媒体で共通の楽しみを持てるというのは、悪い話ではないように思う。
さて、大ブームが一息ついてワインが生活に定着し始めると、人々が何を考え始めるか。それはもちろん自分たちの食文化とのマリアージュ(上手な組み合わせ)ではないだろうか?日々の食卓でいかにワインを楽しむか、特別な料理とではなくて、普段の食卓の馴染みのあるメニューとの晩酌。すっかりワインに魅了されてしまった人達が、そう望むのは当然のことであろう。私がこちらで読んだ例の漫画の最新刊(日本には随分遅れていますが・・)では、まさに韓国料理とのマリアージュがテーマになっていたが、さて、果たして香辛料、特に唐辛子を使う量が圧倒的に多い韓国料理とワインの相性は?というのが、課題になっているようだった。
私が最近懇意にさせて頂いている韓国料理店のオーナー氏は、現在ワインリストを充実させることに大変熱心である。私ども、タイユヴァンのサイトに日本人のソムリエを見つけて、わざわざ私にコンタクトを取ってくださった方で、フランス人よりも日本人(アジア人)の方が、恐らく料理との相性をより的確に分かってくれるだろう・・と、そう思われたのだそうで、これを伺った時には責任重大!と思ったと同時に、大変光栄だと思ったものだった。
実際、レストランに伺ってみて、第一に驚いたのは、確かに辛味が強い料理もあるけれど、決してそれだけではなく、むしろ繊細さが第一の印象に残ったこと。日本料理もそうだけれど、例えば味噌汁とワインは決して相性の良い組み合わせではないと思う。それはフランス料理に置き換えても同様で、スープに合うワインはない・・と断言しているソムリエがいるくらいなのだから、何も無理に味噌汁やスープにワインを合わせなくても良いだろう。
でも一方で、甘味やこくのある日本料理と合うワインは一杯あるし、魚料理も生から焼いたものまで、ワインの相性は決して悪くないはず。
では、韓国料理で言えば、キムチに敢えてワインを合わせる必要はないのではないだろうかと思う。でも、その他のシーンで料理の相性は可能性も様々だと思うし、むしろ自分たちの好きなワインをその時々に楽しみながら、逆に料理を選ぶという手もあるのではないだろうか。
マニュアル通りに選ぶのではなくて、まずは好きなワインがあって、そしておつまみ代わりに料理があるのでもよし、逆に、料理に合わせて最大限の可能性を試してみるのもよし。
オーナー氏曰く、韓国人のお客様は骨格のある濃い目の赤ワインがお好きだそうで、白ワインはまだまだあまり人気がないのだそうだ。ましてや、自然派ワインなんていう定義はまだまだ存在しないのだろうなと想像する。確かに、今のところ弊店にいらっしゃるお客様も、有名シャトーや作り手のワインを探している方が多くて、「お薦めワインを・・」という方にはまだお会いしてないと言っても大袈裟ではない?
日本人がそうやってワインを飲み始めたように、今はまだ漫画やメディアで紹介されるワインを試すことで精一杯なのは、当然。でもいずれ、彼らの選択が、「それ以外」のワインにも及ぶようになったら、その時がまた楽しみでもある。なんだか強力なライヴァルの登場を待つように。。。

















